AIコーディングとエージェント

[Claude Code #13] /deep-research、マルチエージェントリサーチ

Claude Code /deep-researchは、質問を複数の観点から検索し、結果を相互検証して、引用付きレポートを作成する組み込みワークフローです。/workflowsの進行ビュー、ultracode拡張、コスト感覚まで整理します。

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技術調査をしていると、ブラウザのタブが何十個も開いてしまいます。資料ごとに少しずつ内容が違うため、何が正しいのかを相互確認するだけで時間が過ぎていきます。

Claude Codeの/deep-researchが、この一連の作業をまとめて引き受けます。質問を1つ渡すと、複数のエージェントが別々の方向から検索し、互いに検証したうえで、出典付きの1つのレポートとして返します。

/deep-research Node.js 権限モデルは v20から v22 の間でどう変わった??

Claude Code 第12回/loopが時間の使い分けだったとすれば、今回はエージェントの使い分けです。

何が違うのか:相互検証

公式ワークフローのドキュメントは動作を次のように説明しています。質問を複数の角度からWeb検索へファンアウトし、見つかった出典を相互に照合し、主張ごとに投票を行います。

そのため、成果物が異なります。相互検証を通過できなかった主張は除外され、根拠となる出典付きのレポートだけが届きます。

検証エージェントがリクエスト制限(rate limit)やAPIエラーで確認できなかった主張は、誤りとはみなされず、「未検証」として別に表示されます。

実行すると何が起きるか

デフォルトの権限モードでは、まずワークフローを許可するか尋ねられます。計画されたステップ一覧を確認して承認すると、実行が始まります。

実行はバックグラウンドで行われます。セッションはそのまま使え、完了するとレポートだけが会話に届きます。

途中の進行状況を知りたい場合は、/workflowsと入力してください。ステップごとのエージェント数、トークン使用量、経過時間が表示され、ステップ内に入れば各エージェントが何を見つけたかも確認できます。

Claude Code /deep-researchのファンアウト検索と相互検証の流れを示す図
検証を通過した主張だけがレポートに掲載されます

正体はワークフロー

/deep-researchはClaude Codeに組み込まれたダイナミックワークフローです。

ワークフローは、数十個のサブエージェントをオーケストレーションするJavaScriptスクリプトです。反復、分岐、中間結果はすべてスクリプト内に留まり、会話コンテキストには最終回答だけが残ります。

同じ構造を自分の作業にも使えます。プロンプトに「ワークフローで実行して」と書くか、ultracodeキーワードを入れると、Claudeがその作業用のワークフロースクリプトを書いて実行します。

ultracode: src/routes/ 以下のすべてのエンドポイントで認証漏れを監査して

気に入ったワークフローは、/workflowsビューでsを押して保存すると、/이름コマンドで再利用できます。

コスト感覚

ワークフローは多数のエージェントを起動するため、トークンも多く消費します。会話で解決するより、はるかに高額になる場合があります。

そのため、大きな作業の前に小さな単位で試すのがコツです。リポジトリ全体ではなく1つのディレクトリ、広い質問ではなく絞った質問を使いましょう。

エージェントが25個を超えるか、推定トークン数が150万を超えると、Large workflowの警告が表示されます。実行を妨げない案内用の警告です。/workflowsでいつでも中断でき、完了したエージェントの結果は通常保持されます。

利用条件

  • Claude Code v2.1.154以降、有料プラン
  • Proプランでは、/configのDynamic workflows項目を有効にする必要があります
  • /deep-researchはWebSearchツールを利用できる環境である必要があります
START SMALLの文字と価格表が付いた小さな試験管と大きなフラスコの比較イラスト
大きなフラスコの前に、まず試験管から。これがワークフローのコスト感覚です

まとめ

/deep-researchは、「検索 → 相互検証 → 引用付きレポート」をバックグラウンドのマルチエージェントで実行する組み込みワークフローです。

バージョン間の変更点、ライブラリ比較、障害原因の調査など、出典が分かれる質問で特に力を発揮します。進行状況は/workflowsで確認できます。同じ構造を自分の作業にもワークフローとして広げてみてください。

次回は、ターミナルパイプラインにClaudeを組み込むclaude -pヘッドレスモードを扱います。

出典と確認基準

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