AIコーディングとエージェント

[Claude Code #8] /model・/effort・/fast、AI性能チューニング

Claude Codeの性能ダイヤル4種を整理しました。/modelのエイリアスと保存ルール、/effortのレベルとultracode、/fastの料金の落とし穴、/advisorの相談モデルの組み合わせまで、状況別のおすすめを紹介します。

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Claude Codeには、速度・品質・コストを調整するダイヤルが4つあります。/model/effort/fast/advisorです。

4つは役割が微妙に異なるため、混同しやすい機能です。今回はまとめて整理します。

Claude Code 第7回が働き手を増やす方法だったとすれば、今回は一人ひとりの性能を調整する方法です。

/model: どのモデルに働かせるか

/modelはセッションのメインモデルを切り替えます。バージョン番号の代わりにエイリアスを使うと便利です。

公式モデル設定ドキュメントで使える主なエイリアスは次のとおりです。

  • fable: 最も難しく時間のかかる作業向けの最上位モデル
  • opus: 複雑な推論作業向け
  • sonnet: 日常的なコーディング作業向け
  • haiku: 単純な作業向けの軽量モデル
  • default: オーバーライドを削除し、アカウントの推奨値に戻す

/modelだけを入力するとピッカーが開きます。Enterで選択内容がデフォルトとして保存され、sで今回のセッションだけに適用されます。

会話の途中でモデルを変更すると、次の応答で全履歴をキャッシュなしで読み直します。そのため、ピッカーで一度確認を求められます。

/effort: どこまで深く考えるか

/effortはモデルの適応型推論の強度を設定します。低いほど速く安く、高いほど深く考えます。

レベルはlow・medium・high・xhigh・maxの5段階です。対応レベルはモデルごとに異なり、Haikuはeffort自体に対応していません。

未対応のレベルを指定すると、それ以下で最も高いレベルに下げて実行されます。

デフォルトはほとんどの場合highです。maxは最も深い推論ですが、現在のセッションにのみ適用されます。

メニューにはultracodeという項目もあります。モデルにはxhighを送信し、大きな作業ごとにマルチエージェントのワークフローも実行するClaude Codeの設定です。これもセッション限定です。

Claude Codeの作業タイプ別model・effort・fast・advisor選択ガイドの図
作業の性質から考えると選びやすくなります

/fast: 同じモデルをより速く

/fastはOpusを最大2.5倍高速に動かすトグルです(研究プレビュー)。

重要なのはモデルが変わるわけではないことです。公式fast modeドキュメントにあるとおり、同じOpusを速度優先の構成で動かすため、品質は変わらずトークン単価だけが上がります。

  • 対応モデル: Opus 5とOpus 4.8(Sonnet・Haikuは非対応。ほかのモデルで有効にするとOpusへ自動切り替え)
  • 料金: 公式fast modeドキュメント基準で入力$10・出力$50(100万トークンあたり)
  • サブスクリプションプラン(Pro・Max・Team・Enterprise)では使用量クレジットを有効にする必要があります(Team・Enterpriseでは管理者による有効化も必要)。

料金面の落とし穴が1つあります。会話の途中で有効にすると、その時点までのコンテキスト全体をfastモードの単価で再処理します。使うならセッション開始時から有効にするほうが安く済みます。

有効中は入力欄の横に↯アイコンが表示されます。

/advisor: 決定的な瞬間だけ上位モデルに相談

/advisorは、メインモデルに相談役を付ける実験的機能です。

方針を決める前、同じエラーが繰り返されるとき、完了を宣言する前。こうした重要な場面で、Claudeが自動的により強いモデルへ相談します。相談モデルは会話全体を確認し、助言を返します。

/advisor opus

ルールは1つです。相談役はメインモデルより弱くてはいけません。SonnetをメインにしてOpusを相談役にする組み合わせが代表例で、Fableをメインにした場合はFableの相談役だけを受け付けます。

API課金では相談モデルの料金が適用され、サブスクリプションプランではプランの使用量から差し引かれます。それでも毎ターンではなく決定時だけ呼び出すため、強いモデルを常時動かすよりたいてい安価です。

状況別のおすすめ構成

  • 日常のコーディング: sonnet + デフォルトのeffort。必要ならadvisorでopusを追加
  • 難しい設計・長時間の自律作業: fableまたはopus + high以上
  • 急ぎの反復修正・ライブデバッグ: fastモード + 低いeffort
  • 単純な一括作業: haiku(effort非対応のため、そのまま使います)
ASK THE ADVISORの文言と、分かれ道で大きなロボットにバトンを渡す小さなロボットのイラスト
分かれ道でだけ上位モデルにバトンを渡します

まとめ

/modelは誰に働かせるか、/effortはどこまで深く考えるか、/fastはどれだけ速く答えるか、/advisorはいつ上位モデルに相談するかを決めます。

4つは互いに重ならないダイヤルなので、自由に組み合わせられます。作業の性質に合わせて調整してみてください。

次回はコード品質を守る/code-reviewを扱います。lowからultraまで、レビュー強度ごとの違いを整理します。

出典と確認基準

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