AIコーディングとエージェント

[Claude Code #9] /code-review、lowからultraまで

Claude Codeの/code-reviewは、ブランチの変更からバグや改善点を見つけます。effortレベルごとの違い、--fix・--commentフラグ、クラウドのマルチエージェントによるultraレビューと料金まで整理します。

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AIが生成したコードをそのままコミットするのは不安なことがあります。人のレビュアーに依頼する前に、一度ふるいにかける仕組みが必要です。

Claude Codeの/code-reviewがその役割を果たします。現在のブランチの変更を検査し、バグや整理できる箇所を見つけてくれるコマンドです。

ローカルで強度を調整するレベルから、クラウドで精密に検査するultraまで、今回は段階ごとに整理します。

Claude Code 第8回で扱ったeffortレベルは、レビューの強度にもそのまま使われます。

基本動作は自分のブランチの変更を検査

セッションで/code-reviewと入力するとレビューが始まります。

公式ドキュメントによると、デフォルトの対象はupstreamより先にあるブランチのコミットと、まだコミットしていない変更です。正しさに関するバグや、再利用・単純化・効率化の改善点を報告します。

別の対象も指定できます。ファイルパス、PR番号、ブランチ名、main...my-featureのような範囲も指定できます。

レビューは基本的に、バックグラウンドのサブエージェントが自分のコンテキストで実行します。会話を占有せず、完了すると結果だけが返ります。

レベル:確信度かカバレッジか

/code-review highのようにeffortレベルを付けると、レビューの強度が変わります。

  • low·medium:最も確信度の高い発見だけを報告。誤検知が少ない
  • high·xhigh·max:カバレッジを広げる。確信度の低い発見も含まれる可能性がある

レベルを省略すると、最後に手動で入力したレベルが再利用されます。画面にも「前回入力したhighを再利用します」といった案内が表示されます。

Claude Code /code-reviewのレベル・フラグ選択構成図
レベルとフラグの組み合わせでレビューの性格が決まります

見つけるだけにするか、修正まで任せるか

  • --fix:レビュー完了後、発見事項を作業ツリーに直接適用
  • --comment:発見事項をPRのインラインコメントとして投稿

--fixには注意点が一つあります。バックグラウンドレビューによる修正はセッションのチェックポイント外で行われるため、/rewindでは元に戻せません。気に入らなければgitで戻す必要があります。

ultra:クラウドのマルチエージェントレビュー

/code-review ultraは検査の規模が異なります。クラウド上で複数のエージェントが並列に深掘りするultrareviewです。

対象範囲も異なります。現在のブランチをリポジトリのデフォルトブランチと比較し、未コミットの変更も含めます。/code-review ultra developのように比較元のブランチを変更することもできます。

公式ultrareviewドキュメントではclaude.aiアカウントによる認証が必要です。Pro·Maxでは3回無料で試せ、その後はレビュー1回あたり約5~25ドルが使用量クレジットから差し引かれます。

対象がgithub.comのPRの場合、結果を自分のアカウントのコメントとして投稿する選択肢が実行前のダイアログに表示されます。--postを付けるとその項目があらかじめ選択されますが、投稿するかどうかはそれでももう一度確認されます(v2.1.227以上)。

日常のコミットにはローカルレベルで十分で、リリース前の最終確認のような重要な場面でultraを使う分担が自然です。Bedrockなどultraを使えない環境では、このコマンドは静かにローカルレビューへフォールバックします。

関連コマンドとの違い

似た名前のコマンドがもう2つあります。

  • /simplify:バグを探さず、整理・単純化だけを行って修正まで適用するクリーンアップ専用
  • /security-review:変更内容からセキュリティ脆弱性だけを集中的に検査

バグを探したいなら/code-review、コードを整えたいなら/simplifyというように使い分けます。

PICK YOUR REVIEWの文字と、BUGS・CLEANUPと書かれた2つのドアの前で迷うロボットのイラスト
バグ探しは左のドア、クリーンアップは右のドアです

レビュー基準をなじませる

ローカルレビューは、ほかのセッションと同じようにCLAUDE.mdのプロジェクトルールに従います。チームの規約をCLAUDE.mdに書いておけば、レビューにも反映されます。

なお、GitHub PRに自動レビューを付ける管理型Code Review(Team·Enterprise専用)もあります。こちらはREVIEW.mdというレビュー専用ファイルで基準を調整しますが、ローカルの/code-reviewはこのファイルを読みません。

まとめ

コミット前の習慣としては/code-reviewで十分です。確信度を重視するならlow·medium、広く確認するならhigh以上を使ってください。

修正まで任せるなら--fix、リリース前の精密検査ならultraに上げます。

次回は、セッションの状態を確認する診断コマンド群(/doctor/context/usageなど)を扱います。

出典と確認基準

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